べっぴんさん|値段や手間賃のエピソードは実話?驚きの店の経営

 

朝ドラ『べっぴんさん』では、すみれたちのベビーショップあさや

オープンしました。

 

ところが何と彼女たちは商品の値段を決めておらず、

最終的には常連客の時子らにプレゼントしてしまう始末。

 

女性であっても自らの手で働くことを決意して、ようやく自分の

おこなうべき仕事も見つけますが、このあたりはどこまでも

「お嬢様」のままです。

 

さらには商品の原価や自分たちの手間賃などもまったく

考えていないようで、これではお店の先行きもかなり不安を覚えます。

 

戦前の資産家の令嬢たちは外で働くことなどしたことがないのが

当たり前の時代でしたが、ここまで商売っ気がないと観ているほうも

呆れますね♪

 

しかし実はこのエピソードは坂野惇子の史実に基づいています。

 

しかもその内容は呆れるほどの驚きです!

 

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コンテンツ

値段や手間賃のエピソードは実話?驚きの店の経営

 

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坂野惇子は昭和23年(1948年)12月に女学校時代の親友だった

田村江津子らと、ベビーショップモトヤを開店しました。

 

さすがにドラマのように値段を決めていないということもなく、

初日の売上はなんと4万円(現在の価値で120万円ほど)を記録します。

 

その後の売上は落ち着いたものの、クリスマスの頃には装飾用のベルに

キャンディーを詰めた「キャンディベル」という商品もヒットします。

 

そして開店から1カ月経った翌年の正月に、1カ月間の決算をしたのですが、

なんとその間の利益は毛玉2個分程度しかありませんでした。

 

その原因は彼女たちが原価手間賃を一切考慮しないで、

値段をつけていたからです。

 

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たとえば商品の材料は惇子が戦前から持っていた外国製の高級生地や

毛玉を使用しており、当時は入手困難な貴重品でしたが

もともと持っていた物ということで、価格にはさほど反映しませんでした。

 

また進駐軍の夫人からベッドカバーの特注を受けた際には、

全面に花の刺繍をしてほしいとのオーダーも入りました。

 

これにはかなりの手間がかかり、結局惇子が3日連続で徹夜をして

仕上げましたが、その値段が恐ろしく安価だったので夫人は逆に

驚いたと言います。

 

実は彼女たちは刺繍糸と布地代のみを考慮して値段を決めており、

刺繍の手間賃やデザイン代などは一切考慮していなかったのです。

 

さらには場所を貸している靴店の店主の元田(麻田のモデル)との契約は、

売上から何割かを差し引く出来高制となっていました。

 

そのためいったん売上は元田の奥さんに渡されていたのでしたが、

その際も材料費や家賃などの経費を差し引いていませんでした。

 

見かねた元田がそれらを差し引いた金額を渡すようにアドバイスしましたが、

これらのエピソードで彼女たちの商売の感覚がどのようなものだったのか

想像はつきますよね?

 

こんな状況でしたから、最終的には惇子たちの夫らが乗り出して、

収支計算やコスト管理を手伝って、お店の経営を軌道に乗せることになります。

 

ドラマのように値段を決めていなかったということはなかったものの、

商売の感覚は似たようなもので、驚きの「お嬢様商売」でした。

 

ドラマのすみれたちも、徐々に五十八や潔らから商売を学んで

成長していきますので、そのあたりにも注目ですね♪

 

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